音楽。日常。ビール。2

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【雑記】Lemon/米津玄師(映像盤)

今年の年始に参加した米津君の武道館2daysについて何も書かないままだけれど、その時の米津君の姿を残した映像がようやく日の目を見ることとなったので、それについて少しだけ(発売から2か月超のタイムラグ…)。

 

2014年から本人名義でのライブ活動を始めた米津君。

作品を出せば何でも結果を残してしまう彼だけれど、TVやDVDにライブ時の映像を提供することは頑なに拒んで(?)いて、それが今年、ようやく解禁ということで。作品だけでなくライブも追いかけている身としては念願のライブ映像。

そのライブ映像について、3月に発売されたシングル『Lemon』の初回限定・映像盤にのみ、武道館ライブ2日目の曲中8曲が収録された。

 

視聴してまず思ったのは、特典にするにはあまりに勿体なすぎるということ。

カメラワークはギターベース少な目ではあるものの、映像や照明にもスポットを当てているし、音も最高(ミックスはシングルと同じ小森雅仁さん)。

ベースがかなり全面に出ていてライブ感がよく伝わってくる。

もっと商売っ気を出しても良かったのでは…。

 

で、どの曲も良いんだけれど、個人的に『春雷』『ゴーゴー幽霊船』『灰色と青(+菅田将暉)』の三つを収録してもらえたのはとても嬉しかった。

 

まず『春雷』は照明及びVJの美しさよ。カラフルな色ばかりなのに目がチカチカすることはなくて、ちょっと儚い感じが出てて好き。MV以上に好き。

 

次に『ゴーゴー幽霊船』。diorama版とは違ってベースの躍動感があって聴いててワクワクする。dioramaはアルバムとして完成されたものであって米津君以外の者の音の入る余地がないのは重々承知だけれど、歳を重ねてライブも少しずつ増えて、現在のバンドで鳴らす『ゴーゴー幽霊船』を形として残してもらえるってのは本当に嬉しいなと。

 

そして『灰色と青(+菅田将暉)』。これがまさか収録されるとは思ってもみなかった(権利的に)。

DVD収録中の8曲は、米津君のギターを弾く姿をほぼ確認できないのだけれど(ほぼ弾いてないのに構えてる曲もあるね)、この曲では頭からギターをつま弾く姿が見られる。そして米津君と菅田君の絶妙なハーモニーをばっちり確認できる。MVとはやっぱり違うから、ありがたい。二人の立ち振る舞い、表情(米津君はあまり見えん…)の比較も楽しい。

また、菅田君の言葉を宙に浮かせるような、ぽつりぽつりと胸の内を吐き出すような歌い方がたまらなく素敵。

 

そんな(?)米津君のライブを拝める『Lemon』映像盤はまだ店頭やネットでも購入出来る模様(2018.6.3時点)。シングル3曲+ライブ映像8曲+MV2曲で1,900円(税抜き)というのは本当にお得だと思うので是非手に取ってほしい。

 

余談をひとつ。最近センター街では毎日のように米津君のLemonが流れている。イントロを聴くたび学習することなく嬉しくてハッとしてしまう。

米津君はもはや2010年代を象徴するようなミュージシャンなのだな、としみじみ。