音楽。日常。ビール。2

好きな音楽や興味関心のあることについてだけ。

2016年ライブ総括

 今年観たライブで特に良かったもの(時系列順)。

⑦まで一応書いた。後半が無駄に長い。

①1/24(日)ストレイテナー@東京ビルボード

正装でおめかししてアコースティックワンマンをお披露目してくれたんだけど、とってもかっこよかった!セットリストがアコースティックらしく、自分好みに寄っていたこともあるけれど、どの曲もアレンジが素晴らしくて、昼の部ながらも夕暮れから満月の上る東京の夜景という二つの背景をバックに(←ただし幕が上がったのは途中から)聴くことができて贅沢なひと時だった。

アンコールで演奏した「Lightning」の鳥肌もののアレンジはいつかまた大勢の前で披露してほしい。

②3/13(日)蓮沼執太フィル@浅草アサヒ・アート・スクエア

会場の老朽化による閉館が決まったため、その閉館イベントという名目で行われた蓮沼執太フィルの久しぶりの演奏。クラムボンのトリビュートで彼らの音に心奪われた時からこの日をずっと待っていたよー。

環ロイ氏だけ来られなかったけれど、普段のフィルとは異なる編成で演奏したというこのライブ、楽しすぎた。投げ銭制にもかかわらずもりもり曲を演奏してくれて大満足。会場の真ん中にセットがあり外側からそれを眺める(演者の背中から観る)というのも久々で面白かった。

蓮沼フィルの演奏を聴いてると心が清められてく気がするし、前向きな気持ちになれるしで、私みたいなネガティブさんにこそおススメしたいよ。

③5/11(水)THE YELLOW MONKEY@代々木第一体育館

年明け1/8に再結成がアナウンスされたイエローモンキーのツアー初日。

年内一度くらいツアーを観れたらいいなとぼんやり思っていたらたなぼた(?)で行けることに。初めての代々木体育館、なかなか天井に近い座席だったけれど、そんなの関係なく思い切り楽しめた。

カウントダウンが終わりステージにメンバーがそろう前から緊張感やら高揚感やらごちゃ混ぜになっていて、会場内の空気にはっきり感じられる皆のエネルギーが最高だった。おじさんたち、見た目の麗しさもさることながら、演奏の一つ一つがものすごくキマッていて何度も何度もドキドキワクワクした。私は特にエマさんのギターにメロメロ(死語?)です。

まさか自分の歳でこのバンドの活動に立ち会える日が来るなんてね。

④11/10(木)ストレイテナー@昭和女子大学人見記念講堂

ストレイテナーの2016年ツアーファイナル。6月から始まったツアーはそのどれも異なる雰囲気で良かったんだけれど、まったりと指定席で楽しめたこちらをベストには挙げてみる。

ツアー後半から「Dark City」を一曲目に持ってきたらしいんだけど、このセットリストの入替は良かった。ツアータイトル入ってるし、盛り上がるしで、ライブの始まりらしいんだもの。11月にちなんだお馴染みの「The Novemberist」や他の公演で聴けなかった曲は勿論嬉しいんだけど、その他にもイントロアレンジのたまらない「The Place Has No Name」、静と動の落差の美しい「Goodnight,Liar Bird」などもぐっときた。音響の良さもあってかホリエさんの伸びやかなお声!泣

メンバーのゆるさと演奏中の安定したかっこよさに、何度観ても心が落ち着く…。ばっちりシンペイさんのドラムも拝めたし御利益あるかな。

⑤11/16(水)フジファブリック@赤坂BLITZ

フジファブリックの初モバイル会員限定イベントの『FABRIC THEATER』、

これがアコースティックワンマンだったんだけど、6月に観た通常モードのライブに続きびっくりするほど楽しくてほんわかしてた。良いライブだった。

最近の曲のポップさはアコースティックだとどうなるんだろうとソワソワしていたけど、これがどれも良くって。特にダイちゃんのピアノで曲が生き生きしてると感じる瞬間が度々あった。「バウムクーヘン」は歌うの勇気が必要だったろうな。「笑ってサヨナラ」は志村のクセが肝であったはずなんだけど、総くんの歌い方も悪くなかったしひとつボロボロ涙が出るほど好きな歌い方の部分があった。

「ダイナマイト」のアレンジが好きすぎたんだけど、曲の良さもきっと大きいね。今後もたまにはエレキででもこのカバーを聴きたいな。

今のフジファブリックの状態がいいことはライブを観たらよく伝わると思う。純粋に楽しいよ。

⑥11/23(水・祝)米津玄師@豊洲PIT

 今年二度もツアーを行った米津くん。上期に行ったツアー『音楽隊』も良かったのだけど、下期に行ったシングルリリースのツアー『はうる』の初日が個人的には特にぐっときたのでこちらを挙げる。

アルバムツアーと異なり曲に幅を利かせられるシングルツアーは本数が少ないのが惜しいほど面白みがある。曲を予想しづらいことも良いのよ。

夏フェスから3か月、現在はどんな感じかしらとそこまで過度の期待は抱いてなかったけれど、完成度の高いライブだった。演奏云々以上に(ごめんね)彼のライブは芸術性の高さが魅力的。どうしたら曲の世界にこっちが入り込めるか、非日常的空間に連れて行けるかよく考えられてる。

「KARMA CITY」はライブで演奏すると思っておらず不意打ち。CDで聴くよりドロドロしていてピンクっぽい照明と合っていた。アウトロを「amen」のイントロと重ねて、鐘の音を鳴らすというのが鳥肌もの…。米津くんのくねくねダンスが曲の不穏さを増幅させてた。そして極めつけは「Black Sheep」。こんなに早くにライブで聴けるとは。前二曲を経ての「Black Sheep」というのがとても良かった。CDで聴いてるときにはもっと無機質な印象だったのに、血が巡ると余計に泣きたくなるような曲だったんだなとハッとした。

新曲の「love」は歌詞が救いを求めるような、祈りのような曲で、さらに音はエレクトロニカ調だったもので、私は大歓喜。冬の夜の寒さがよく似合って、灯りみたい。照明が蝋燭の光のようで良かった。こういう曲を待望していたものの、もう少し時間を経て制作してもらえるかなーなんてのんびり構えていたよ。甘く見てた。

それからアンコールで演奏した「花に嵐」、これは個人的に好きが過ぎる曲で、以前ツアーで聴けたときも嬉しかったんだけど、今回聴けてより好きになった。

アレンジが違ったよね?若干だけど、そう思った。

二本のギターの音の重なりあいが本当に綺麗。ホリさんのドラムイントロも愛してる(須藤さんは安定です)。そして最後の声がひっくり返るところ、あれは溜息が出るほど美しい。高音を出そうとして掠れる声に私はとても弱い。はぁ。

アンコール最後に持ってきた「ホープランド」は悪くなかったけど、どうせなら前回のツアーと違う締め方をしてほしかったというのが本音。

MC少なめで、客からの野次も名前呼びも皆無であったことがこの日のライブの空気を作っていて、心から集中してライブに入り込めた。空気が出来上がっていたもんね。こういうライブに出くわせて嬉しい。

ますます今後の動向から目が離せないな。

⑦12/3(土)METAFIVE@ZeppDiverCity

サマソニで少ししか観ることができず悔しさから勢いで取ったMETAFIVEのライブ。

あまりのかっこよさに目頭が熱くなった!!!もう、暗転してからスクリーンに映し出されるOP映像が始まってそこから怒涛の2時間弱。

音の洪水ってこういうことを言うんだなと。どの瞬間を切り取ってもかっこいいんだよ。無駄な音がなくって耳が足りないー。

特に新譜の曲がどれも良かった。ライブ映えする曲ばかりだね。「Submarine」始まりは予想外だったもののなんだかスッと体に入り込んできたし、「Peach Pie」は鋭いナイフみたいで切れ味抜群でビリビリした!なんなの!すごい。

アンコールも泣きそうになるくらいには感動しちゃったんだけど、本編ラストの「Disaster Baby」でのフロアが明るくなって、ライブが終わる寂しさとMETAFIVEサイコーーーな気持ちが混ざり合って、というあの時間が未だに忘れられないんだ。最高の音楽おじさんたち愛してる。

 

そんな感じで2016年もライブを満喫した一年だった。