音楽。日常。ビール。2

好きな音楽や興味関心のあることについてだけ。

4/28(火)米津玄師 2015 TOUR 花ゆり落ちる@渋谷O-EAST

米津君の初めての全国ツアーである花ゆり落ちるのツアーファイナル。

1月からひたすらチケットを探して探して探して、なんとか無事にこの目でこの日を見届けることができました。ご縁には本当に有難さを感じるね。

 

この日はメディア関係者が多かったからなのか、2階席の一般開放はなくて、1階フロアに満員の人が入ってた。私は段差で観ることができた~。ラッキー。

 

緊張しながらそこで待つ時間が長すぎてもうね。

近くにはライブ経験自体初めてのような会話をしてる女子高生たちがいて微笑ましかった。彼女たちにとっての初めてが米津君だなんて、うらやましいな。

 

1曲目の「ドーナツホール」でのサイケデリックなVJ、あれいいよね。

終盤でのTシャツをスクリーンに見立てた演出は歓声が上がってた。

 

「パンダヒーロー」と「ゴーゴー幽霊船」はVJがなかったかのように以前書いてしまったけど、ちゃんとありました…。

どちらも盛り上がりが凄まじかった。

 

「沙上の夢喰い少女」は、あのぐっとくるアカペラ部分をちゃんと歌えていたよ。

声がひどく裏返るようなことはなくて、より力強く歌えていて、ドキドキした。

「トイ・パトリオット」は前にも書いたかもしれないけれど、バンドでの演奏が本当にいい◎リズム隊の良さの際立つ曲だと思う。

 

「恋と秒熱」→「vivi」の流れは至高で、ライブで聴けば聴くほど「恋と秒熱」はその曲の良さが伝わってきてるような気がしてる。以前はそんなに好きじゃなかったのに、なんだろうね。ライブでの「恋と秒熱」はたまりません。

アウトロに「おーおー」(←なんだか格好悪いな笑)とコーラスを自分で乗っける米津君。そういうちょっとしたことを嬉しく思うよ。

 

「駄菓子屋商売」ではイントロ部分にシャウトを加えていてこちらもめちゃくちゃアガるよね。何をやっても滑らないなこの人は。笑

歌うときもステージを練り歩き、煽る煽る。

およそ1年前には考えられなかったことだから、泣きそうにだってなるよもうー!

 

「メランコリーキッチン」はMCで食べ物の歌であると一言加えてからスタート。

これも盛り上がりがすごいんだけど、この曲だったかな?サビ前のギターの素敵なところで米津君以外の3人が向かい合っていたような(うろ覚え)。

とにかくそういう場面があってなんかいいなーと思ったのです。

  

「アイネクライネ」も曲の入り方がナチュラルで素晴らしい。出だしの『わたし』という言葉だけでわっと歓声のあがる会場のあたたかさにまた泣いた。

この人の歌を待っていたということのよくわかる雰囲気がそこにあって、ただのファンの私にですらそれは痛いくらい伝わってくるんだもの。

声の出方も悪くなかったし今までで一番ぐっとくる「アイネクライネ」だった。

 

「花に嵐」は花が風に吹き飛ばされてぐるぐると回り飛んでいくようなVJ(正確にはVJとは言わないのかも。藍色系の暗い照明)。3度目にしてようやくちゃんと確認できたけど、曲にちゃんとかけてるんだなと。

大好きで仕方のないこの曲はツアーを通して相当良くなった曲じゃないかなと思う。当初はギターの物足りなさを嘆いたけれど、ツインギターでもいいのかもしれないと、なんとなくそんな風に思えてきたところ。

ドラムイントロなところが痺れるね。そこにベースが乗っかって、ギター、歌、と混ざってく部分、ロックバンドらしくてたまらないよ。そしてライブだからこそできる曲の魅せ方がどんどん増えてくことの喜び。。

これでしばらく聴けなくなるのかと思うと悲しすぎて忘れないようにと真剣に眺めてたんだけど、この曲は定番にしてほしいなと一周回って思い始めてる。どうですかね。

 

ラストの「Flowerwall」はVJがよくわからないなーと、前回まで思っていたんだけど、暗めの背景(濃紺?)の中、蛍の光みたいなキレイなオレンジ色がふわふわっと上へ飛んでいくという映像だとようやく気付けた。

これが本当に美しくてね。腕を左右に振るノリはあんまり好きじゃないのにそれも悪くないなと思いそうになるくらい、会場にしあわせな空気があってなんか良いなと思った。

後にどなたかの呟きでVJについては『願いを込めた気球を飛ばすコムローイ祭りと重なる』との旨を読んで、そちらの解釈が気に入った。ので、気になる方にはタイのコムローイ祭についてググってみてほしいです。

(ちなみにFlowerwallの謎MVは個人的に曲の良さを増幅させているようには思えず非常に勿体ないと感じてるので、このライブでのVJ ver.を別にネットに上げてほしいと本気で願っている。)

 

アンコールで出てきて1曲目の「懺悔の街」はサビ前の堀ドラムが気持ち良かった。

この曲の後のMCで あと2曲で終わるということを米津君が話して、誰かが「最初からもう一度やって!」みたいな野次を飛ばして大きな拍手が鳴り響いたんだけど、その時の米津君の驚いたような表情が最高にぐっときた。

すぐに「やるわけないでしょw」と一蹴したものの、あの言葉は本気もあったんじゃないかと思うし(私だって最初からもう一度聴きたいくらい帰りがたくて!)絶対ご本人も嬉しかっただろうなと。

 

このMCを経ての「WOODEN DOLL」と「ワンダーランドと羊の歌」、特にワンダーランドは曲の聞こえ方も特別に思えるよね。。

名刺代わりの花ゆり落ちるツアー、本当に面白くてひとつひとつ忘れられないものになりました。間違いなく米津君も米津バンドも成長しただろうしね。

楽しそうに演奏してくれて、演奏や歌がそれに追いついてきたらもう最高だよね。

その過程を見せてもらえるというのが嬉しいし、どんどん駆けていく姿が頼もしくてたまらない。

新曲も聴きたいしツアーもやってほしいけど、太く長く続けられるように願い、待つ楽しさも忘れないようにしないといけないな。

まずは夏フェスでまた一皮むける米津君に期待しましょ。

みんなが米津君の曲にギターにわーきゃーやってるのを、後ろからステージと共に眺めて飲むビールもきっと悪くないですよ。