音楽。日常。ビール。2

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4/3(金)米津玄師 2015 TOUR 花ゆり落ちる@仙台darwin(追記あり)

待ちに待った米津君の春ツアー、『花ゆり落ちる』の仙台公演。

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どうしても行きたかったツアー2本目のこの仙台でのライブ、ご縁があり無事に観に行くことができました。

何度先行を申し込んでも当たらなかったけれど、ひたすら諦めずに探し続けて良かった。

 

仙台公演の会場はdarwin。キャパは上記の通り、350人ちょっとの小さめのハコ。

そりゃあチケットも取れないわな。。

フロアはやや横長?で、長方形。最後方にPA卓。

ステージは高さがあるので最前列よりやや下がり気味のほうが観やすそう。

音響もけっこう自分好みで、さらにビールは一番搾りでかなり量を注いでもらえる。味はそんなでもなかったけれど。

立地もアーケード内、周辺ロッカーあり、仙台駅から徒歩15分(ほぼアーケードを歩く)ということで便利。総合的に見てまたぜひ来たいと思える会場です~。

 

ライブは開演が19時だったのだけど、定刻を1分ほど過ぎてスタート。

小気味よいリズムとともにステージ後方の白いスクリーンへと黒い幾何学模様(のような、ちょっと違うような、、、笑)がリズミカルに映し出され、メンバーが順々にステージへやってくる。最後にもちろん米津くんがやってきて大きな歓声があがる。

 

1曲目からまさかのドーナツホール』!

さすがにここで持ってくるとは思わなくてびっくり。

映像は確かドーナツイメージと思われる輪っかだったはず。スクリーン上はモノクロ率高し?

で、ここで「やるなぁ」と感心したのが、メンバーの衣装中央にカラフルな輪っかを映し出すという粋な演出。

やけにみんな(堀くんは姿がほぼ見えず)白っぽい衣装だなーと思っていたら、そういうカラクリがあったのね。

 

お次に『パンダヒーロー』『ゴーゴー幽霊船』で序盤とは思えない盛り上がりっぷり。

PA卓前でゆったりと踊りながら観ていたんだけど、そこから見える景色がとても綺麗だった。みんな楽しそうに、思い思いに腕を上げて、曲の間奏で歓声が上がって、1曲1曲終わると大きな拍手がわいてしまうの。立て続けに演奏するのに、嬉しくて仕方ないのだな。

どちらも映像の演出はなかった気がする。少なくとも『パンダヒーロー』は前回のようにMVをスクリーンに映すことはしていなかった。

 

その後『演劇テレプシコーラ』を演奏。

バンドでやられるとちょっと変な気分。音程がおかしいような気がすることも。

でも、やっぱり嬉しくて嬉しくて。古めの曲をこうやってライブで卸してくれるのがたまらないねえ。

 

『駄菓子屋商売』では、今回はギターを持たずに両手をゆらゆらさせて歌っていましたよー。前回のライブの時にダメ出しとして書いていたんだけど、そうなんだよね。この曲は米津君が踊りながら歌ってるほうがいいと思っていたんだよ。

何踊りかよくわからんけど、以前よりおかしな動きをしていたけど笑。

 

『沙上の夢喰い少女』も今回のツアーでライブに卸してくれたようなのだけど、これが本当に良かった。

高い音が得意でないのはわかるんだけど、そのため掠れてしまう声もまたいいんだよ。リアルとはそういうものでしょう。

「君の悪い夢も 僕が全部食べてあげる

その涙で胸が痛いの」

上記の歌詞の部分だけはアカペラで歌ってた。

正直声はブレブレで上手いとはお世辞にも言えないものだったけど、それが今の米津君ということならそれを包み隠さず見せてくれてありがとう、ということで。甘すぎかな。

打ち込みとバンド演奏との溶け込み具合はなかなか良かった。

近くの女の子が静かに泣いていたのが忘れられないな。

 

で、さらに嬉しくなる『トイパトリオット』。

これはバンドでやって本当に大正解だと思うよー。単純に楽しかった。ベースは

ベンベンしていてかっこいいしサビでのドラムも気持ちいいし。

 

確かこのあたりでMCを挟んだんだけど、「楽しんでますか?僕は楽しんでます。フフッ」みたいに言って、それから「これから速めのブロックに入るのでついてきてください」というニュアンスの言葉を。

うろ覚えだけどこんな感じ。

 

そして演奏したのが『メランコリーキッチン』『リビング・デッド・ユース』『花に嵐』。最初の2曲はわかるよ。今までも演奏していたし、盛り上がるし。

でもでも、『花に嵐』をやるだなんて…。

ギター2本じゃやれるわけないと思っていたし、彼らのギターじゃまだまだ無理だろうと思っていた。一番好きな曲だからこそ期待しない。

それをまさか2度目のツアーでやってくれるとは。

イントロの入り方が独特で、CDとはどこか違う気がして(ギターの本数からして違うから?)最初は何の曲だかわからなかったよ。

何の曲か悟った瞬間固まってしまった。歌に安定感はないし、ギターも2本だし生だとチープさがあるんだけど、それでもやってくれたその意気込みを私は評価したい。

そんなにうまいわけじゃないもののすごく好きなギターリフだから、1本足りないとはいえ、間奏での追いかけっこ(のように聞こえる)ギターを米津君と中島君の対面ギターとして聴けたことは嬉しすぎて、もう溶けてしまうかと思ったほど。

 

その次の『アイネクライネ』はイントロの入り方がナチュラルで良かったな。

大きく変わったわけでないだろうけど良くなってるんだと思う。

声もよく出ていて訴えかけるものが強かったし、バンドらしい演奏になっていて前回より断然ぐっときた。まとまりが見えたのかな。映像は今までと同じ。

 

それからこちらも今ツアーで初お披露目の『マトリョシカ』。

手拍子でリズムを取ったり合いの手を入れたりできる曲が多いのも米津君のセンスの良さだよね。須藤さんがうまく引っ張ってフォローしてた。

最後の高速ver.なところはメンバーがドラムの堀君のほうにぎゅっと集まって合わせていてニヤニヤ。そういうのを観たいんだよー。バンドっぽくてテンションあがる。

 

あっという間に本編ラストで『Flowerwall』。

たしか映像も流していたんだけど、どんなだか忘れちゃった。

打ち込みがあるしこういう曲はライブだとちょっとなぁ(サンタマリア然り)と期待していなかったんだけど(前回も印象が薄かった)、意外と良かった…!ちゃんと曲の淡い雰囲気を出せていたんじゃないかなー。

 

そしてアンコール。

今回はツアーグッズを着こんだりしないのね。前回もそうだったっけ?

このツアーを逃したらおそらく聴ける機会は激減するであろう『懺悔の街』を聴けたのはめちゃくちゃアガった!!

やらずに帰ることも想像していたから。コーラスもちゃんと入っていて(両サイドの二人かな?)CDの再現度は高かったんじゃないかと。

でもって『WOODEN DOLL』と『ワンダーランドと羊の歌』の2曲でライブを〆た。

『ワンダーランドと羊の歌』で〆るのは嬉しいね。メッセージが込められている気がするよね。アンコール時?のMCで話していた「近いうちにまた仙台に来ます!」ということ、本心だろうね。初めて観る人もたくさんいただろうけど、みんな楽しそうで、時には鼻を啜る音も聞こえて。とても穏やかでいい囲気があったしね。

 

こんなガチャガチャしたおもちゃみたいな曲でもバンド演奏で聴くとそれはそれでとても面白いな。

最後もやっぱり泣いてしまったけど、すごく楽しくライブを観終えられてよかった。

 

 

●セットリスト●

01 ドーナツホール

02 パンダヒーロー

03 ゴーゴー幽霊船

04 演劇テレプシコーラ

05 恋と病熱

06 駄菓子屋商売

07 vivi

08 沙上の夢喰い少女

09 トイパトリオット

10 メランコリーキッチン

11 リビング・デッド・ユース

12 花に嵐

13 アイネクライネ

14 マトリョシカ

15 Flowerwall

EN

01 懺悔の街

02 WOODEN DOLL

03 ワンダーランドと羊の歌

 

セットリストはハチ名義での曲が多数あり、アルバムYANKEEより前の曲がほとんど。そこにあるメッセージは勝手に解釈するしかできないのだけど、「ハチ名義も米津玄師名義の曲も自分の大事な音楽である」ということを訴えたいのかなと。

YANKEEはいいアルバムだけど、他のアルバムだって、ボカロに歌わせている曲だって、こうやってライブで米津君の声で聴いてみて、遜色あるだなんて思わないんだよね。作風に変化はあれど、どれもセンスがあって聴いていて楽しい。

フィルターを通して見られることへの不満というか、思うところをぶつけたのが今回のセットリストなんじゃないかな。考えすぎ?

 

個人的にはどの曲も好きだし彼自身にも大切に扱ってもらえたほうが嬉しいから、まずは歌詞がとばないように歌えたらいいのかなーと。

まだまだ経験値が足りないのでそこは回数を重ねるしかない気がするけど。

対バンライブなんかもやって、ファン以外からの厳しい意見をたっぷり受けた方がライブはぐーんと良くなるんじゃないか。

ワンマンでがっつり観たい気持ちは山々だけれど、何よりも人の心をもっともっと動かすような、力強いライブをいつの日か見せてほしい。

 

まだまだ発展途上だしまずは米津君がライブを楽しんでやれたら~なんて思っていたのに、人間は欲が出てくるものだよね。

部分的に、少しずつライブは良くなってるし、これから先にまだまだ期待しましょうか。

 (追記)

4/27,28の東京二日間の公演を観てわかったけれど、私の記憶は曖昧すぎる泣

特にVJとセットリスト(これは拾い物だけど)が実際と異なっていた。

忘れないうちに熱いうちに書き留めておきたいですね。