音楽とタイミング
友人が度々つぶやていたので米津玄師という名前だけは辛うじて認知していたのだけど、それからだいぶ経って今年の5月に『YANKEE』というアルバムをタワーでたまたま試聴した。好きなミュージシャンのインストアライブまでの時間つぶしに何かCDを聴きたかったから。
その時は買うに至らなかったけれど、どうしても彼の曲が気になって仕方がなくなり、ライブ情報を聞きつけ、YANKEEという別名義でのライブを観に行ったのが6/10。
それから程なくして『YANKEE』を買い、毎日毎日CDプレーヤーで何回転も聴きまくった。『diorama』を買ったのはそれから10日ほど経ってからかな。
で、6/27に行われる予定の彼のワンマンライブのチケットはもちろん瞬殺だったため余っているはずもなく。開演も早いしまあ行けなくても仕方ない、と割り切っていたのがライブの前の週までの話。
ライブが近づくにつれて、これはどうしても目撃しておく必要のあるライブだと確信のようなものが湧いてきて。
居ても立っても居られないとはまさにこのことで、「ここまで必死になる必要あるか?」と振り返ると苦笑いしてしまうほど、血眼になってチケットを探した。
ライブ当日の開演までには無事にチケットも一枚手に入れることができて(ちゃんと定価)。
ライブを観終えてから、彼のこれまでの作品も聴いてみたいと思い、とうとう手を出した。私のようなほぼ現場主義の人間には縁のなかったボーカロイドのアルバム。
シングルも買ってみたりして、あと少しで現在手に入れることのできるCDはコンプリートというところ。
ボカロPのハチ時代からずっと聴いている方には私のようなにわかファンは受け入れがたいのかもしれないけれど、こういう出会い方もあるのが音楽の面白いところだろうと思う。
ボカロを好んで聴いてきた人から見る彼の曲やライブに対しての反応をちらっと見るに、私とは感じることも多少違うんだろうなと思うと興味が湧いて、そういう人ともいつか話せることがあったらなーなんてぼんやり考えてみたり。
ここ最近『diorama』を熱心に聴いていてふと思い出したことがあって。
2年前にこの『diorama』を出したときにもしかしたら出会っていたんじゃないかという気がして。当時夏に数回上京したんだけど、そのときに新宿タワーでクリーム色のジャケットのアルバムで、かつ、「バンプ好き必聴!」のようなポップをつけられていたような…。
記憶があやふやだしはっきりとはわからないけれど、そこでピンとこなかったのだとしたら、今回のアルバムで彼を好きになったというのには何か縁のようなものを感じるなと思って。出会うべきタイミングがここだったんだろうな。
音楽はおもしろい。